カタクリが自生地被害!希少種カタクリとは?開花時期や画像をチェック!
近畿などでは希少種と言われている「カタクリ」の自生地で盗掘されたことが報じられましたね。一体誰がこんなことをしたのでしょうか?
今回はカタクリの自生地被害の詳細や、希少種カタクリの開花時期や画像などについてチェックします!
カタクリが自生地被害に!
兵庫県で県版レッドデータブックではCランクに指定されている「カタクリ」が盗掘されたことが報道されました。神戸新聞ではこのように報じられています。
兵庫県加西市網引町の「周遍寺野生生物保護地区」で、薄紫色の花を咲かせる希少種カタクリが、50株程度なくなっていることが分かった。自然愛好家によると、特定の部分だけが掘られた状況から、動物ではなく何者かが盗んだとみられる。昨年も同じ場所で盗掘とみられる被害が発生。自生地を見守ってきた地元住民らからは怒りの声が上がっている。
今月8日、管理するあびき湿原保存会会長の山下公明さん(68)が掘り返されているのを見つけた。同会顧問で加西ナチュラリストクラブ会長の尾内良三さん(75)によると、深さ15センチほどの大きな穴だけでも4カ所あったという。
2014年には周遍寺の近くにある別の未公開の自生地で100株以上が盗掘され、同市は周遍寺周辺やあびき湿原など市内3カ所を野生生物保護地区に指定。届け出をせずに野生動植物の採集や木の伐採をした場合は50万円以下の罰金を科すことにした。
「“春の妖精”また盗掘か 希少種カタクリの自生地被害 住民ら怒りの声 兵庫」より引用
希少種カタクリとは?
まず、「カタクリ」とはこのような花のことをいいます。
ユリ科の植物で、 昔は根茎の澱粉からカタクリ粉をとっていたんだとか。そして実は、信州や東北ではどこにでもあるような花で山菜料理で食べることもあるんですよ!
しかし、近畿や西の本では数が少なくて、希少種と言われているんです。
開花時期をチェック!
カタクリは3月初旬から葉を広げます、そして、4月上旬に花をつけて5月上旬には種子ができます。 6月上旬には葉が枯れてしまい地下茎で翌年の春を待ちます。
かれんな姿から「春の妖精」とも呼ばれるユリ科の多年草ですが、短い間しか花を咲かせない植物です。しかも、びっくりなことに種子から花が咲くまで9年もかかるんですよ!
まとめ
今回被害にあった「周遍寺野生生物保護地区」では、去年も同じような被害にあっていたとのこと。保存会はこれ以上の被害を防ぐため、金網でできたイノシシ用の柵をかぶせたとのことです。
来年は盗掘されることなく、綺麗な花を咲かせて欲しいですね!