あくびで涙や鼻水が出る理由!涙が多い?大量にたくさんの涙が出るのは病気かも…
あくびをすると自然と涙が出てきますよね!時には鼻水が出てくることも。きっとあなたも人生で一度は「あくびをするとなぜ涙が出てくるんだろう?」と疑問に思ったこともあるはず。
今回はそんな疑問にお答えしようと思って、あくびをすると涙が出てくる理由について徹底解説しちゃいたいと思います!
あと、あくびをした時に大量の涙や鼻水が出てくる人はある病気が原因でそのような症状に陥ってしまっている可能性があることをご存知でしょうか?
あくびによる涙や鼻水と病気の関係についても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
まずは涙のメカニズムについて学ぼう!
あくびと涙や鼻水の関係について理解を深めてもらうために、まずは「涙ってそもそも何?」ということについて解説したいと思います。
涙ってめちゃくちゃ嬉しい時とか、悲しい時、感動した時なんかに自然とあふれてきますよね。あと、ジブリ映画を見た時なんかにも(←きっとあなたもジブリをみたら泣いてしまうはず!w)
ですが、それらの時だけに涙は出ているわけではないんです。実は、涙って常に出ているんですよ。
「えっ常に泣いていたらおかしな人になっちゃうじゃん。私はいつも泣いていないからそんなことはありえない」とあなたは思ったでしょう。
しかし、私が言っているのはあなたが思っているようなジブリを見た時なんかの号泣する涙ではありません。“目からこぼれ落ちてこない涙” のことを言っているんです。
私たちの体では眼球を乾かさないように常に涙が分泌されるようになっているんです。このことを「基礎分泌」と呼んだりしています。
眼球を潤すための涙ですので、目から溢れ落ちるほどでの量ではなく、ごく少量の涙が常に分泌されているんです。試しに家族の目を覗き込んでみてください。涙のような潤いが確認できるはずです。
自分の目を鏡で見ても涙で潤っていることがわかりますよ!
この基礎分泌と言われる涙は目尻の斜め上にある「涙腺」という場所で作られます。涙腺がある場所をわかりやすくするために図を用意しました。ここに涙腺があります↓
あなたが号泣する時もこの涙腺から涙が出てきているんですよ。
涙腺で作られた基礎分泌と呼ばれる涙は、まばたきをすることで眼球に押し出されて、眼球を潤し乾燥を防ぎます。
まばたきをすると目の周りの筋肉が収縮しますよね?
涙腺というのはある意味で袋状になっているので、周辺の筋肉が収縮すると涙が眼球に押し出されていくんです。袋にある程度の水を入れて、押しつぶすと水が溢れ出てくるのと同じ感じです。
そして、眼球を潤して役割を終えた涙は、目尻にある「涙点」という小さな穴に入っていきます。
この涙点があるから目から基礎分泌(涙)がこぼれ落ちていかないんです。目尻に小さな穴があることは驚きでしょうが本当にあるんですよw
ちなみに、基礎分泌(涙)の全てが涙点に入っていくわけではありません。基礎分泌(涙)の10%ぐらいは自然と蒸発してしまうので、涙点に流れていくのは約90%ぐらいになります。
そして、涙点に入っていった涙は「涙小管」「涙嚢」「鼻涙管」という場所を通って「鼻腔」へと流れていくんです。
言葉だけではわかりづらいと思いますので、もう一回図を貼っておきます↓
ここで察しの良いあなたはこう思ったはずです。「涙が鼻につながっている鼻腔へと流れていくんなら、鼻水には涙が混じっているということなの?」と。
はい。その通りです。鼻水には涙が混じっています。
ただ、基礎分泌と呼ばれている涙は1日約1mlしか出ていません。1年は365日なので、年間でいうと約365mlほどしか出ないんです。
これがどのくらいの量かというと、下のペットボトルの画像を見てもらえればわかり易いかと思います↓
おそらく、あなたがいつも買うペットボトルは「0.5L(500ml)」と書かれているものではないでしょうか?基礎分泌(涙)はその横にある350mlと書かれているぐらいの量しか1年間で出ないんです。
なので、最終的には鼻腔を通って鼻水に混じりますが、その量はごくわずかということになります。
あくびをするとなんで涙が出るの?理由や原因とは?
涙が出てくるメカニズムはいかがでしたでしょうか?ご理解いただけましたか?かなりわかりやすく解説したつもりなので、これで理解できなかくても私の責任ではありません(←自己防衛w)
まぁ、ここまでで90%以上の方は涙が出るメカニズムについてご理解いただけたと思います。そして、その中で察しの良い人は気づいているでしょう。
あくびをすると涙が出てくる理由について….
あくびをすると涙が出てくる理由は、先ほどの涙が出てくるメカニズムとほとんど一緒です。先ほどは “まばたきをすることで涙腺から涙が押し出される” と言いましたよね?
もう気づきましたか…?
ほとんどの人は気づいていると思いますが、まだ気付けていない方のために解説を続けますね。あくびをする大きく口を開けるので、顔中の筋肉が収縮しますよね。
おまけにあくびをする時は目を強くつむる時もあります。人によっては大きく背伸びしたり、手を上にあげたりする人もいるでしょう。
そのような動きをすると「涙腺」がキューっと押し上げられたり、絞られるような状態になるので、涙が出てくるんです。
これがあくびをすると涙が出てくる理由です!
あくびで鼻水が出る理由!
そして、先ほども解説したように出てきた涙は「涙点」→「涙小管」→「涙嚢」→「鼻涙管」というところを通って最終的に「鼻腔」へと流れていくんでしたよね。
ややこしい専門用語が多いくて分からなくなる人もいると思うのでもう一回図を貼っておきますね↓
このようなメカニズムで、あくびをすると涙だけではなく、鼻水も出るようになるんです。より大きくあくびをすればするほど、涙の量は増えるので、それに比例して鼻水も多くなる傾向にあります。
以上があくびをすると涙や鼻水が出てくる理由です!フーー、やっと解説が終わりましたね…きっとあなたも理解してくれていると思うので私もうれし….
くはありません!
なんでかというと、最後に重要なことをお伝えしないといけないからです。何かというと “あくびで大量の涙や鼻水が出てくる人は病気の疑いがある” からです。
もし、あなたがそれに当てはまるのであれば、ここから先に進んでください。あなたが当てはまらないとしても知っていて損はないので、読みすすめることをオススメします。
あくびで涙や鼻水が大量に出る時は病気かも…?
では、あくびをし時に大量の涙や鼻水が出てくる人に疑われる病気について解説していきたいと思います。そのような症状がある場合に考えれる病気は「流涙症」「鼻涙管閉塞症」の二つです。
流涙症
流涙症とは「涙小管」「涙嚢」「鼻涙管」などの涙の通り道のどこかが、細くなったり詰まったりしていることで起こる病気です。
本来であれば、涙はそれらの道を通って鼻腔へ流れていきますが、その道が詰まったりしていることが原因で、目に涙が溜まって涙目になったり、目から涙がこぼれてくるようになるんです。
涙がよく出るようになることから、涙が邪魔でかすみ目の原因になったり、目尻や目頭の皮膚がかぶれたりなどの症状が現れます。
また、この病気には「導涙性流涙」「分泌性流涙」という2つのタイプがあります。「導涙性流涙」は先ほど言ったように涙の通りみちが詰まったりしていることが原因で「流涙症」を発症している状態です。
「導涙性流涙」はドライアイやアレルギーなどが関係していて、目の表面が様々な刺激に敏感になっていて、異常に涙が出てきてしまい「流涙症」を発症している状態です。
鼻涙管閉塞症
「鼻涙管閉塞症」は「流涙症」と症状や原因がかぶってしまうのですが、涙の通り道のどこかが詰まって閉じてしまっていることが原因で目に涙が溜まってしまう病気です。
流涙症と同じように、涙がよく出るようになることから、涙が邪魔でかすみ目の原因になったり、目尻や目頭の皮膚がかぶれたりなどの症状が現れます。
当てはまる人は眼科に行こう!
もし、あなたがあくびをすると大量に涙や鼻水が出てくる場合はこれらのような病気が考えられます。しっかりと根本を解決しないと症状が良くならないので眼科で診察を受けることをオススメします。
あくびをたくさんしてしまう場合も要注意…
先ほどは、あくびをした時に涙や鼻水が大量に出る場合の病気について解説しました。ですが、あくびにはもう一つ病気と関係していることがあります。
それは「生あくび」です。生あくびとは眠くもないのに、日中にあくびをたくさんしてしまう場合のあくびのことを言います。
もし、あなたが良く寝たはずなのに、日中たくさんあくびをしてしまうなどの心当たりがあるのであれば、生あくびに該当します。
また、あくびをすると涙や鼻水が大量に出てしまう人で「あくび回数が多いから、結果的に涙や鼻水がたくさん出てくる」という方も生あくびに該当します。
生あくびの場合は「糖尿病」「脳梗塞」などの病気が隠れている可能性があるので注意が必要です。生あくびについては、以下の記事に詳しくまとめていますので、該当する人は必ずチェックするようにしてください↓