※動画あり※中国でクローンサル2頭が誕生!クローン動物の過去の歴史もチェックします!
2018年1月25日(現地時間)に「中国科学院神経科学研究所」という研究チームが「世界で初めて体細胞から『クローンサル』の誕生に成功した」と発表し、アメリカの生物学に関する科学誌「CELL(セル)」により紹介されました。
1頭目が2017年11月27日に誕生して名前が「中中」、続いて同年12月5日に2頭目となる「華華」が誕生したとのことです。今の科学はすごいですね…クローンサルなんかを作り出すことができちゃうとは…
そのサルたちの動画を見ましたが、もう見た目も動きも普通のサルです!!w
しかも、2頭とも同じ遺伝子なんだとか!!凄すぎてなかなか話についていけないのですが、気になったので頑張って調査してみました!今回はそんなクローンサルについてや過去のクローン動物の歴史などについてわかりやすく解説しますのでぜひ最後までチェックしてみてください!
2頭のクローンサルが誕生
まずは、世界で初めて体細胞から作られた2頭のクローンサルの動画からご覧下さい!見た目も動きも普通のサルと全く一緒なので衝撃ですよ!!
どうですか?もう完全に普通のサルですよねw
今の科学ってこんなこともできてしまうんですねー…いやーすごい。しかし、クローンサルを作ることができるほどの科学力があるのに、なんでガンなどを完治させることができないんですかね?
そんな疑問を持つのは私だけですかね?まぁ、多分クローンとガンは全く違う分野で、何かうまく生かせられない事情があるのでしょう!よくわかりませんが…
とにかく、なるべく速く医療分野の技術ももっと進歩して難病に悩んでいる方とかを救って欲しいですね!
あと、クローンサルが誕生したことが現在話題になってますが、実はこれまでに他のクローン動物を誕生させることにも成功しているみたいです。
なので、ちょっと他のクローン動物の歴史をチェックしていきたいと思います!
クローン動物はカエルから始まった
クローン動物の誕生に初めて成功したのは1952年の「カエル」だと言われています。核移植によるカエルのクローン化に施行したようです。
そして、1981年には私たち人間と同じ哺乳類である「ヒツジ」のクローンを誕生させることに成功しています。1996年にはクローンヒツジの「ドリー」の誕生が世間の話題を集めたのですが、あなたは覚えていますか?そのドリーの写真がこちらです。
ウィキペディア:「ドリー(羊)」より引用
このクローンヒツジである「ドリー」は寿命が普通のヒツジよりも短くて、平均寿命のおよそ半分しか生きられませんでした。「急速に老化している」とか「クローンは寿命が短くなるのでは」などと話題を呼んだんです。
それ以降、クローン動物には問題があると言われていたのですが、最近ドリーと同じようなヒツジのクローンを育てる実験が行われていて、そのヒツジは通常のヒツジと同じように老化していってるみたいです。
なので「クローンであることと寿命が短いことの間には関係性がない」という実験結果が2016年7月に発表されており、考え方が覆ってきているようですね。
また、クローン動物はこれまでにカエルやヒツジだけではなく、「豚」「牛」「マウス」「犬」「猫」などの動物でも作られています。
クローン動物はなんのために作られるの?
さて、何かと話題を呼んでいるクローン動物ですが、一体何のために作られているのかご存知ですか?作られている理由は主に2つで「飢餓の防止」と「医療の発達」です。これらのために研究を進めてクローン動物を作り出しているようです。
まず、最初の「餓鬼の防止」について解説します。災害があった時や、何かの病気等が流行ったりした時など、何かしらの理由で食肉が足りなくなることが考えられますよね。なので、国や民間企業が「クローン牛を作り出して実用化できないか?」と考えたんです。
もともと、野菜などに関しては、結構早い段階でクローン野菜たる「クローン植物」が作られていて成功し、市場に流通していたので「『肉』バージョンでできないのか?」ということですね。
まぁ、何かあった時のためや餓鬼に苦しんでいる貧しい国のことなどを考えると、実現できればかなり多くの方達を救うことができそうですし、私たちも何かあった時なんかに助けられそうです。
問題は「安全面」。果たしてクローン牛は食べても私たちの健康に影響はないのか?というところです。これに関して厚生労働省が平成11年度〜14年度にかけて慎重に調査した結果…「クローン牛は食用として安全だ。問題ない。」という旨の調査結果を発表しました。
そして、驚かないでいただきたいのですが、実はクローン牛は1993年から食肉用として日本の市場に流通しているんです。さらに、クローン牛の牛乳も1995年から流通しているみたいです!
さらに、さらに…クローン牛だという表示義務はないんです!!!
ということは、もしかしたらあなたも知らないうちにクローン牛を食べてしまっていたり、牛乳を飲んでいるかもしれないということ。安全性は確保されているとはいえ、せめて表示ぐらいはして欲しいですよね。クローン牛であるという表示は「Cビーフ」と表示されることが推奨されているのですが、任意表示で行われているため「わざわざ消費者が敬遠するようなシールを貼る販売店はいない」ということなんです。
そりゃそうですわな…法律で義務付けられていないのであれば、わざわざ「Cビーフ」と表示して自ら売り上げを落とすような販売店なんていないはず。でもなーーーー。正直消費者としては「表示してほしい!」と思いますよね!!
あと、なぜクローン動物が「医療の発達」に貢献するのかというと…
例えば、重大な脳の疾患を持つサルを量産できれば、脳の各種疾患に関する医療がすごいスピードで進歩していくことは予想できますよね。他にも、ガンだったり、心臓の疾患だったり、遺伝子異常など。それらの病気を持っているクローンを量産できると、実験や研究をその分だけ進めることができるので、医療が進歩していくことが期待できるんです。
また、今回は人間にかなり近いサルのクローンを誕生させることに成功したので医療の進歩にかなり貢献することが期待されています。今まではネズミなどを実験体にして研究していたらしいのですが、ネズミと人体では差がありすぎて「ネズミには効く薬だけど人体にはあまり効果がない」なんてことがよくあったそう。
人間に近いサルはネズミよりももっと有効で確実な実験ができるので医療への貢献が期待されているんです。
人間のクローンは禁止されている
ここまでクローン動物の話をしてきたので「人間のクローンもいつかできてしまうんじゃないの?」と思う方は多いはず。しかし、それはありません。なぜなら日本ではクローン人間を作ることを法律で禁止されているからです。「ヒトに関するクローン技術等の規制に関する法律」という法律では以下のように書かれています。
(禁止行為) 第三条 何人も、人クローン胚、ヒト動物交雑胚、ヒト性融合胚又はヒト性集合胚を人又は動物の胎内に移植してはならない。
(罰則) 第十六条 第三条の規定に違反した者は、十年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
ウィキペディア :「ヒトに関するクローン技術等の規制に関する法律」より引用
日本にはこのような法律があり、クローン人間を作ったらダメなんですねー。また、倫理面の問題もあるため禁止されているようです。確かに、クローン人間なんかできちゃったら大変なことになりそう。
死んでも新しい自分を作れちゃうので犯罪とかも増えそうですし…自分が何のために生きているかわからなくなりそうですし…お金持ちの人だけがクローンを作れるとかなりそうですし…大切な人が死んでも「また作れるからいっか」とかなりそうですし…
いろいろな問題が浮かびすぎてどうしようもないですねw
クローン人間は作らない方がいいでしょうね。もしかしたら、もう作れる技術力はあるのかもしれないけど…