ストレスで臭いおならが出る?おならが止まらない時は病気かも!?
あなたは「最近おならが臭い…」「おならの量が多い…」なんて悩みありませんか?そんなあなたはストレスが原因でおならが臭くなったり量が多くなったりしている可能性があります。
なので、今回はおならとストレスに関して解説していこうと思います。おならが出るメカニズムやストレスとおならの関係などについてまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
おならが出るメカニズムとは?
そもそも、おならとは「空気と腸内のガスが混ざったもの」のことを言います。まず “腸内のガス” についてですが、これはには2つの種類のガスがあるんです。
まず、1つ目があなたが食べた物のカスが腸内で発酵して発生するガスです。このガスには超を刺激して便の排出を促すという働きも持っているので、私たちの体には欠かせないものです。
そして、2つ目が血液中に溶け出したガスが腸壁に沁み出したものです。
そして “空気” については食事中に食べ物と一緒に入ってきたり、普通に呼吸している時に入ってきた空気が肺にはいかずに胃や食道へと取り込まれていってしまった物のことを言います。
腸内のガスのほとんどは腸壁から体内に吸収されて分解されますが、全てが吸収されるわけではありません。
ガスの一部は残ってしまうので、そのガスがたまっていき、一定量を超えると胃や食道に入り込んだ不要な空気と一緒に肛門から排出されるのです。
これが “おなら” の正体です。
そして、おならの「7割は胃や食道に入り込んだ不要な空気」「2割が血液中に溶け出したガスが腸壁に沁み出したもの」「1割が食べた物のカスが腸内で発酵して発生するガス」です。
大人が一日に排出するおならの量は個人差が大きく、およそ2リットルの人もいれば数百ミリリットルしか出ない人もいます。
ある程度の平均で言うのであれば、大人の場合は平均して1日に13回のおならをしていて、1回につき0.5ℓのおならを放出していると言われています。
「意外におならをしているんだな」とか「そんなにおならをしたことがない」という人もいるでしょうが、平均するとこれぐらいのおならになるので、あくまでも目安になります。
そして、あなたも経験したことがあると思いますが、臭いおならと臭くないおならが出ることがありますよね?実は、おならには2種類あると言われているんです。
おならは「発酵型おなら」と「腐敗型おなら」の2種類に分けられます。
発酵型については、主に炭水化物を食べた時に発生するおならです。腸内細菌によって分解されたガスが元となっているのでニオイはあまりありません。
しかし、腐敗型は肉類などのたんぱく質を多く含む物を食べた時に腸内で発生するガスで、強烈なニオイがあります。肉食動物のフンは臭くて、草食動物のフンは臭くないと言いますよね?
あの原理ほとんど同じで、肉類などを食べた時のおならはとても臭いんです。
ストレスが多いとおならがよく出るようになる!?
先ほど「大人が一日に排出するおならの量はおよそ2リットルの人もいれば数百ミリリットル」「大人の場合は平均して1日に13回のおならをする」と解説しましたが、1日にこれ以上のおならをしてしまう人は注意が必要です。
そのような人は “ストレスが原因でおならが発生している” 可能性があります。
人間はストレスを溜め込むとおならがよく出るようになってしまうんです。これから “ストレスでおならがよく出るようになってしまう6つの原因” について解説していきます。
ストレスによる自律神経の乱れからくるおなら
自律神経は私たちの体を正常に働かせてくれているという重要な役割をになっています。
例えば「食事をすると胃腸が動いて食べ物が消化・吸収される」「心臓が動いてくれる」「呼吸すると酸素が肺に自取り込まれる」などの私たちが無意識で自然に行っていることはすべて自律神経が正常に働いてくれているからなんです。
しかし、自律神経はストレスに対してとても過敏で、ストレスを受けると自律神経の機能が乱れてしまいます。そして、先ほども解説したように、自律神経は体のあらゆるところを正常に働かせてくれているものです。
なので、自律神経が乱れると体の様々な場所で弊害が出てきます。
その中でも “胃腸” は自律神経が乱れると影響をもろに受ける部分と言われているのですぐに症状が現れます。
胃腸の働きが悪くなって消化活動が鈍ってしまい、腸の中にガスが溜まりやすくなっておならが出やすくなってしまうんです。
もっと症状が悪化すると、腸全体の機能が低下して、下痢や便秘なども併発してしまいます。
ストレスによる早食いからくるおなら
ストレスが溜まっている時はイライラしているので、無意識によく噛まずに早食いすることが多くなります。早食いをしてしまうと、食べ物が細かく噛み砕かれないまま胃に送られてしまうので、胃腸の負担が増えて腸内環境が悪化してしまいます。
その結果、腸の中にガスが溜まっていきおならが出やすくなります。
また、早食いだけではなく、ストレスによって暴飲暴食をしてしまうこともおならが出やすくなる原因です。
ストレスが原因の「過敏性腸症候群」からくるおなら
過敏性腸症候群はストレスなどが原因で、腸のぜん動運動や分泌機能に異常が起こる病気のことです。症状としては腹痛を伴う下痢や便秘などがあります。
時には何週間も下痢や便秘が続いてしまうことがある病気です。
また、腸内環境が乱れてしまうので、ガスが溜まっていき下腹部の張りなども起きます。お腹がよく鳴ったりおならが出やすくもなります。
ストレスによる「呑気症」からくるおなら
呑気症(どんきしょう)とは、過度なストレスや緊張によって歯に力が入って、無意識に奥歯などを噛み締めてしまう病気です。
ストレスがかかると無意識に上下の歯を噛みしめて、舌が上あごに押し当てられる状態になります。そのような状態ではのどの奥に唾液や空気が溜まってしまいます。
そして、唾液とともに空気も一緒に飲み込んでしまうんです。私たちはみんな、唾液とともに空気を飲み込んでしまうものですが、その量はごくわずかです。
しかし、呑気症になると、ストレスがかかった時に、これを無意識の内に何回も繰り返してしまいます。
気づかない内に胃が空気でパンパンになる程に空気を飲み込んでしまうんです。なので、おならがよく出るようになってしまうんです。
おならだけではなく、ゲップもよく出るようになってしまいます。また、歯を噛みしめることで体に力が入ってしまうので頭痛や肩こりなどの症状も現れてきます。
ガス・おなら恐怖症からくるおなら
あまり聞きなれないかもしれませんが “ガス・おなら恐怖症” という病気があります。これは「人前でオナラをしてしまったらどうしよう…」という緊張や恐怖感、不安などからくるストレス症状です。
中には「人前でおならをしてしまった」という恥ずかしい思いを経験したことからこの病気を発症してしまう方がいます。
おならを気にしてしまうストレスから、逆にお腹にガスが溜まりやすくなる病気です。
この病気の方はおならをすることができないので、どんどんストレスがかかって、どんどんお腹にガスが溜まってしまうという悪循環に陥ります。
この病気を発症する人で多いのが圧倒的に女性です。ガス・おなら恐怖症で済めばまだいいのですが、ひどくなると「対人恐怖症」などを発症してしまう方もいます。
ストレスによる「慢性胃炎」からくるおなら
慢性胃炎とは、炎症が繰り返されて起こり、胃の粘膜が弱まっていくので、胃の機能が低下していく病気です。症状としては「膨満感」「胃もたれ」「胃痛」「胸やけ」「吐き気」「げっぷ」などがあります。
腸内環境にも影響してくるので、お腹にガスが溜まりやすくなりおならもよく出るようになります。悪化してしまうと「胃潰瘍」を発症してしまうことがあるので注意が必要です。
原因の約8割がピロリ菌の感染によるものですが、慢性的なストレスが原因で発症することもあります。
ストレスのせいで臭いおならが出る?
いかがでしたでしょうか?上の解説で、おならとストレスが深く関係していることをご理解いただけたかと思います。ただ “ストレスはおならの量を増やす” だけではないんです。
実は、ストレスが影響して “ストレスが原因でおならが臭くなる” ということも起きます。
ストレスを溜め込んでいる時はイライラしていて、焼肉をいっぱい食べてしまったり、ファーストフードを食べてしまったりしますよね。
ストレスによって、このような食生活が続くと、肉類などのたんぱく質によってガスが発生するので、おならは食べ物が腐敗したような強烈な臭いになります。
また、高たんぱく質の食べ物は悪玉菌のエサになります。そうなると、腸内で悪玉菌が増えていき、腸内環境が悪化する原因になるので、悪循環に陥ってしまいます。
このような悪循環に陥らないように注意しましょう。
便秘によって長時間、便が腸内の残っている状態も悪玉菌を増やしてしまう原因になります。便秘はなるべく早く解消するようにしましょう。
ちなみに、ストレスはおならを臭くさせるだけではなく、体臭も臭くさせると言われています。最近では、エチケットとして臭いを気にする風潮にあるので、ストレスはなるべく溜めないようにしたほうが良いでしょう。
おならの臭いを消す方法
では、続いておならの臭いを消す方法について解説していきたいと思います。おならの臭いをなくしていくためには生活習慣を見直してストレスを解消したり、食生活を変えて腸内環境を整えてあげることが大切です。
善玉菌を増やすことがおならの臭いを消してくれる
善玉菌が多い腸内は良い状態です。なので、善玉菌を増やしてあげることが腸内環境を整える上ではすごく重要になってきます。
善玉菌を増やすためには「ヨーグルトなどの乳酸菌飲料」「納豆や漬物などの発酵食品」などを良く食べるようにすると良いです。乳酸菌やビフィズス菌を含む食品を食べるように心がけましょう。
また、オリゴ糖や食物繊維は善玉菌のエサとなります。これらの食品を多く食べるのも大切です。
もし、これまでにあげたような食品を食べることができないのであれば、市販のサプリメントなどでも良いと思います。
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生活習慣を見直そう!
先ほど、便秘がおならの臭いの原因であることを解説しましたが、便秘を改善するには生活習慣の見直しが有効です。しっかりと寝て、生活リズムを整えましょう。
そうすることで、便秘の改善につながります。また、運動を取り入れることも便秘の改善につながりますので、軽いウォーキングやジョギングなどを始めるにも良いと思います。
ストレス発散を心がけよう!
これまでにたくさん解説してきましたが、ストレスはおならの量や臭いに悪影響です。なるべく、ストレスは溜めないようにしていきましょう。
ストレスが溜まると腸内環境が悪化しますし、食生活や生活習慣も悪化する可能性があるので、ストレスが溜まっているなと感じたらリフレッシュしてストレス発散をすることも大切です。
おならを少なくする方法/おならがよく出る時は何科に行けばいいの?
最後におならの量を減らす方法について解説していきます。先ほどの臭いを減らす方法ともかぶってきますが、やはりストレスを溜めないことは大事です。
「早食いをしない」「暴飲暴食をしない」「ストレスを溜めない」などを意識すれば、必ずおならの量を減らすことができるはずです。
ただ、それらの項目に当てはまらない方や、それらを実践してもおならの量が改善されない方は病気が原因でおならがよく出ている可能性があります。
疑われる病気は先ほども出てきた「呑気症」「過敏性腸症候群」「慢性胃炎」「ガス・おなら恐怖症」などです。これらの病気が関係しているかもしれないので病院で診察を受けることをお勧めいたします。
病院で診察を受ける場合は「胃腸科」「消化器科」等がある病院に行くのが適切です。