松本清張の経歴やwiki、おすすめの作品とは?
「松本清張、最後の担当者が明かす『砂の器』“誤記”の真相」より引用
松本清張さんといえば芥川賞を受賞されたこともある有名作家。その作品がテレビドラマの原作になるなどして今でもその作品は高い評価を受けています。今回はそんな松本清張さんの経歴やおすすめの作品などについてチェックしていきます!
松本清張の経歴とwikiプロフィール
本名 | 松本 清張(まつもと きよはる) |
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ペンネーム | 松本 清張(まつもと せいちょう) |
出身 | 広島県広島市or福岡県企救郡板櫃村(現・北九州市小倉北区) |
生年月日 | 1909年2月12日 |
享年 | 1992年8月4日(82歳没) |
学歴 | 板櫃尋常高等小学校卒業 |
主な経歴 | 芥川龍之介賞(1953年) 日本探偵作家クラブ賞(1956年) 文藝春秋読者賞(1959年) 吉川英治文学賞(1966年) 菊池寛賞(1970年) 朝日賞(1990年) |
松本清張は生まれてから11歳まで下関で過ごしました。1916年に下関市立菁莪尋常小学校に入学しています。小学校5年生の時に家族で小倉に移住し天神島尋常小学校に転校。松本清張は一人っこだったため、両親に溺愛されて育ったそうです。
小学校を卒業した松本清張は家が貧しかったため、職業紹介所を通して「株式会社川北電気企業社(現在のパナソニック エコシステムズ株式会社の源流)」小倉出張所の給仕に就職しました。「掃除」「お茶くみ」「社員の使い走り」「商品の配達」などの仕事をして初任給は11円だったそうです。3年後には昇給して15円もらえていました。
松本清張はこのころから本が好きだったのですが、お金がなく本を買うことができませんでした。なので、仕事帰りとかに本屋で立ち読みをしていたそうです。この時、特に好きだったのが芥川龍之介の本でした。
出張所で働いていた松本清張ですが、閉鎖されてしまい無職になってしまいます。新聞記者になりたかったので、地元紙『鎮西報』の社長を訪ねましたが、「大卒しか雇わない」と言われ断られてしまいます。その後も仕事が見つからなかったので、お父さんがやっていて飲食店を手伝うことになります。
そんな中でやっと職を見つけ、小倉市の高崎印刷所で石版印刷の見習い工となります。月給は10円でしたが、松本清張は毎晩遅くまで版下書きの仕事に追われていました。その頃、父は飲食店の経営が悪化し借金取りに追われる日々を過ごしていました。
その後は、日本で戦争が始まり久留米第56師団歩兵第148連隊に入隊した松本清張。衛生兵としての任務を全うしたようです。そして、戦争が終わると家族が疎開していた佐賀県神埼町の農家へ帰還し、朝日新聞社に入社しています。
また、松本清張は1938年に長女、1940年に長男、1942年に次男を産まれ、3人の子供がいました。一家8人で生活していたのですが、会社の給料だけでは生きて行くことができずにやむなく本を出版しました。それが処女作である「西郷札」。
この作品は『週刊朝日』の「百万人の小説」の三等に入選し、第25回直木賞候補にもなりました。生活のために始めた作家活動でしたが、その後も続け1953年に「或る『小倉日記』伝」という本を出版。これがなんと第28回芥川賞を受賞しました。
1956年には、5月31日付で朝日新聞社を退社し本格的に作家活動に専念。それから数々の名作を出版し第18回菊池寛賞を受賞するなど、作家として活躍します。松本清張は「自分は作家としてのスタートが遅かったので、残された時間の全てを作家活動に注ぎたい」と話し、作家活動に没頭したようです。
そして、1992年4月20日に脳出血で東京女子医科大学病院に入院し手術をしてました。手術は成功したのですが、7月に病状が悪化、肝臓がんであることが判明しました。闘病生活もむなしく8月4日に死去。この時82歳でした。遺書には「自分は努力だけはして来た」などと書かれていたそうです。
亡くなった後は、松本清張さんの業績をたたえて日本文学振興会が「松本清張賞」を作ったり、書斎や書庫を再現した「北九州市立松本清張記念館」などが作られています。
松本清張の歴代作品
松本清張さんはなくなるまでに数多くの本を出版されています。今回はその一部をご紹介させていただきます。
点と線(1958年) |
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眼の壁(1958年) |
蒼い描点(1959年) |
小説帝銀事件(1959年) |
ゼロの焦点(1959年) |
黒い樹海(1960年) |
波の塔(1960年) |
歪んだ複写(1961年) |
霧の旗(1961年) |
影の地帯(1961年) |
黄色い風土(1961年) |
考える葉(1961年) |
これらの作品は松本清張さんの作品の中のほんの一部です。もっと多くの本を出版されています。歴代作品が気になる方はこちらをクリックしてチェックしてみてください。
松本清張のおすすめ作品とは?
松本清張さんの作品の中でもヒットしたおすすめの作品をご紹介したいと思います!読んだことない方は試しに読んでみてください!
或る『小倉日記』伝(第28回芥川賞受賞) |
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日本の黒い霧(日本ジャーナリスト会議賞受賞) |
留守宅の事件(第3回小説現代ゴールデン読者賞受賞) |
小さな旅館(テレビドラマ化) |
地方紙を買う女(テレビドラマ化) |
黒革の手帖(テレビドラマ化) |
ゼロの焦点(テレビドラマ化) |