マティーダさんの経歴やwikiプロフィール、過去とは?ミャンマーの医師・作家の人生
「ミャンマー出身の人権活動家・作家・外科医 マ・ティーダ(Ma Thida)氏を招へい、講演会を開催します」より引用
ミャンマーで政治犯として逮捕され6年間の独房生活を送るなどして、壮絶な人生を歩んできたマ・ティーダさん。今回はそんなマ・ティーダさんの経歴や過去、壮絶な人生についてチェックしていきたいと思います!
マ・ティーダさんのwikiプロフィール
名前 | Ma Thida(マ・ティーダ) |
---|---|
出身 | ミャンマー |
生年月日 | 1967年生まれ |
年齢 | 51歳 |
学歴 | 医学生 |
職業 | 外科医・作家・人権活動家 |
主な経歴 | 1999年『The Sunflower』出版 2012年の『The Roadmap』出版 2016年『Prisoner of Conscience: My Steps Through Insein』出版 |
マ・ティーダさんの経歴や過去とは?
マ・ティーダさんは1967年にミャンマーで生まれ、現在51歳の女性です。現在は外科医・作家・人権活動家として活動しています。マ・ティーダさんが経験した壮絶な人生経験をもとに、日本で多くの講演活動を行っています。
ミャンマーがまだ「ビルマ」と呼ばれていた時代に軍事独裁政権に抵抗する民主化運動をアウンサンスーチーさんと共に行い、1993年の27歳の時に逮捕されてしまいます。懲役20年の刑を言い渡されたそうです。マ・ティーダさんは当時、外科医を目指す医学生でした。
そのあとは、1999年までのおよそ6年間もの間、ミャンマーの悪名高いインセイン刑務所というところで独房生活を余儀なくされたそうです。獄中では病気になっても適切な治療が受けられず重い子宮内膜症になるなど過酷な日々を送っています。薬を没収されたり、母親から差し入れられた食料なども奪われてしまったそうです。
3.6×2.5メートル四方の独房で1日のうち23時間以上監視され続けています。しかし、そんな過酷な独房生活でマ・ティーダさんはヴィパッサナー瞑想というものを20時間実践し、「自由」の真の意味を体得していきました。「ヴィパッサナー」とは「物事をありのままに見る」という意味。ブッダによって行われミャンマーで盛んになった瞑想法です。
このヴィパッサナー瞑想を続けた日々についてマ・ティーダさんはこのようにコメントしています。
「看守たちは刑務所の内外を自由に動けても、思想、日々の活動は自由ではない。一方、私は自分の意思を表現する自由までは失わなかった」。さらに、過酷な状況下で肉体的・精神的自由を得ることができたのは、独特な瞑想法(ウィパッサナー、内観瞑想)によるところが大きかったと語り、その方法についても説明した。
「ミャンマー出身の人権活動家、マ・ティーダ氏が6年の投獄体験について講演」より引用
普通の人だったら、そんな状況だとすぐに精神がおかしくなってしまいそうですよね…しかし、マ・ティーダさんはヴィパッサナー瞑想を実践することで冷静さを保って、「自由」の真の意味を体得し、自身の権利を獲得していったそうです。
刑務所から理不尽な待遇を受けてもその度に理路整然と反論し続けて、看守長からは「あなたは自由ね」と言われたそうです。
マ・ティーダさんはこのような経験を経て、6年間の刑務所生活から解放されました。そして、マ・ティーダさんのすごいところは獄中で瞑想の時間を与えられたことに感謝し祈りをささげたということです。
自らの不幸とも言える体験をポジティブに捉えているんです。すごいですよね…そして、その後は医師になり人々を無料で受け入れる病院で働きました。慈善病院にもボランティアとして勤務したそうです。
また、医師としての仕事と共に、作家・人権活動家として雑誌や新聞の編集などの仕事も行っています。ミャンマーの週刊誌「ミャンマー・タイムズ」で「卓越した50人のミャンマー女性」の一人に選ばれた経歴も。
日本でも人権活動家として講演活動を頻繁に行っており「本当の自由とは何か?」について教えています。その講演の中で「瞑想などの方法も知らず、力の弱い人間が困難に遭遇した場合はどうすれば良いか」と聞かれたマ・ティーダさんはこのように回答。
「SNSが流行している現代においては、他人を見て、他人からの支持を得て初めて自信を持つ人が多い。そうではなく、もっと自分の心の声に耳を傾けることによって、自分を理解することが大事だ。それが自信につながり、独立心が芽生える」
「ミャンマー出身の人権活動家、マ・ティーダ氏が6年の投獄体験について講演」より引用
自分を理解することが大事なんですね…日本人は豊かになりすぎて他人の評価を気にしすぎなのかも。本当の自由とはまず自分自信を知ることから始まるという意味なのかもしれませんね。
日本人が経験しないようなことを、人生を通して経験し、自由を体得したマ・ティーダさん。もし、興味のある方はマ・ティーダさんの講演を聞きに行ってみてください。